Before
九州旅客鉄道株式会社(JR九州)は、オフィスや物流倉庫に関するマーケット調査を、各仲介会社との定例ミーティングを通じて情報収集する手法に依存していた。しかし、この情報は担当者ごとに管理方法が異なり、組織としてのノウハウ蓄積が進まないという課題を抱えていた。
特に以下の問題が顕在化していた。
- 情報の属人化:エリアごとの市場動向や入居テナント情報は、個別担当者のネットワークに依存しており、情報共有や後継育成が困難だった
- 分析作業の非効率:コンプス資料作成のための情報収集に1時間以上かかり、一連のプロセスには3日を要することもあった
- データの網羅性とリアルタイム性の欠如:個々が独自に収集・分析するため、情報の精度や一貫性にばらつきがあり、最適な意思決定の障壁となっていた
物流倉庫の調査においても、エリアごとの市場動向や入居テナント情報の取得に時間がかかり、迅速な開発判断が難しかった。
データ基盤導入内容
JR九州は、不動産DXを推進する株式会社estieが提供する「estie マーケット調査」「estie 物流リサーチ」「estie 案件管理」を導入した。
estie マーケット調査の活用
日本最大級の商業用不動産データ分析基盤である「estie マーケット調査」により、福岡をはじめとする九州エリアのオフィス市場データを網羅的に把握できるようになった。物件情報の検索やテナントリストの作成、仲介会社との情報共有が統一されたプラットフォーム上でスムーズに行えるようになった。
estie 物流リサーチの活用
物流倉庫の賃貸マーケット情報を網羅的に収集できる「estie 物流リサーチ」により、エリアごとの竣工物件や入居テナントの状況を即時に確認できるようになった。これにより、新規開発計画の情報を効率的に収集できる環境が整った。
estie 案件管理の活用
不動産取引の案件管理業務をDX化する「estie 案件管理」により、物件情報の登録・共有が迅速かつ正確に行えるようになった。誰がどの情報をいつ取得したかの履歴管理が容易になり、社内連携が強化された。
After
estie各サービスの導入により、JR九州の不動産開発業務は大きく変容した。
分析スピードの飛躍
コンプス資料作成にかかる情報収集が、検索によって即座に完了するようになった。実際に、3日かかっていた一連のプロセスが30分に短縮されるほどの効率化を実現した。
意思決定精度の向上
事前にマーケット情報を把握できるようになり、仲介会社の持つ肌感覚とデータを組み合わせたより正確な分析が可能になった。これにより、開発や物件取得の意思決定の精度が向上した。
組織的な情報活用の実現
属人的な情報管理に依存していた状況から脱却し、統一されたプラットフォームでのデータ活用が定着。担当者一人ひとりが戦略的な業務に集中できる環境が整い、グループ会社との情報連携強化にもつながっている。
今後もJR九州は、estieのサービスと他の社内システムとのデータ連携を強化し、さらなる業務効率化とスムーズな意思決定の実現を目指している。
公開日: 2025年4月2日
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