BMWグループ:人型二足歩行ロボット「フィギュア02」で自動車部品組立の実証に成功

米スタートアップFigure製の最新型人型ロボット「フィギュア02」を用いて、車のシャーシ部品組立作業を実現。BMW iファクトリーへの多目的ロボット統合に向けた知見を獲得。

+1 件の実証成功(世界初の商業的人型ロボット自動車製造展開)
数値の信頼性
公式出典あり
画像AI

この事例のポイント

導入効果
+1件の実証成功(世界初の商業的人型ロボット自動車製造展開)
業種
製造業
導入分野
生産・製造

Before

ドイツの自動車大手BMWグループは、製造現場における自動化と柔軟性の向上を長年の課題としてきた。従来の産業用ロボットは特定の作業に特化して設計されており、工程変更や多品種少量生産への対応には限界があった。

特に車のシャーシ部品を組み立てる特定の器具に鋼板部品を差し込む作業のような、人間の手の巧みさと判断力を要する作業は、従来の固定型ロボットでは対応が難しく、人間の労働力に依存せざるを得なかった。また、労働人口減少や製造現場の多様化に伴い、人間と協働できる柔軟なロボットの必要性が高まっていた。

AI導入内容

2024年1月、BMWはカリフォルニア州のスタートアップ企業Figureとパートナーシップ契約を締結。これはFigureにとって2022年の創業以来初めての商業的取引であった。同年8月6日、米サウスカロライナ州スパータンバーグにある自動車部品製造工程で、AIを活用した人型の二足歩行ロボットを使った試験運用に成功したと発表した。

採用したロボット:フィギュア02

使用したのはFigureが製造した最新型人型ロボット「フィギュア02」である。主な特徴は以下の通り。

  • 6台のカメラ:周囲の状況を詳細に認識
  • 16方向に動かせる第4世代の手:人間と同等の強度を持ち、繊細な作業から力仕事まで対応可能
  • 3倍の計算能力とAI推論機能:前モデルと比較して飛躍的に向上
  • 完全自立型動作:外部からの制御なしに自律的に作業を実行可能

Figureは2月末に、マイクロソフト、オープンAI、エヌビディア、ジェフ・ベゾス氏などからシリーズBとして6億7,500万ドルの資金調達と、オープンAIとの人型ロボット用次世代AI開発の提携合意を発表していた。

実証実験の内容

実証実験では、車のシャーシ部品を組み立てる特定の器具に鋼板部品を差し込む作業を実現した。これはBMWグループにおいて製造現場で人型ロボットを使った初めての実証試験である。

この実証実験を通じて、BMW iファクトリーと呼ばれる実際の製造システムにいわゆる「多目的ロボット」を統合するのに必要な要件を決めるための知見習得を目指している。

After

BMWグループは人型二足歩行ロボットを用いた自動車部品組立工程での試験運用に成功した。この成果は自動車製造業界において、人型ロボットの実用化に向けた大きな一歩となった。

得られた知見

  • 人型ロボットが実際の製造ラインでどのような作業に適合するか
  • AIとロボットハードウェアの組み合わせによる柔軟な作業実行の可能性
  • BMW iファクトリーへの多目的ロボット統合に向けた要件定義

今後の展望 近年はAIやバッテリー技術の進化により、米中の新興企業が二足歩行ロボットの開発を加速させており、物流や製造業での活用が期待されている。BMWはFigureとのパートナーシップを通じて、今後も人型ロボットの製造現場への導入を進め、自動車生産の効率化と柔軟性の向上を目指していく。

なお、2024年8月6日時点ではフィギュアのロボットはスパータンバーグ工場内には配置されていないが、本実証で得られたデータとノウハウは今後の本格導入計画に反映されていく。

公式出典あり この事例の効果数値は、企業のプレスリリースまたは公式発表に基づいています。 出典を確認

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公開日: 2024年8月1日

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