Before
東京都港区虎ノ門ヒルズ「虎ノ門横丁」内の「delifucious」は、日本伝統の技法によるこだわりの和バーガーを提供する創作フィッシュバーガー専門店である。「昆布〆フィッシュバーガー」「漬けマグロチーズバーガー」「西京焼きの最強バーガー」など、ラインナップが豊富なのもこだわりのひとつだ。店内はカウンター席が中心の小規模店で、外国人観光客の来店が多い。しかし、スタッフ全員が外国語を話せるわけではなく、英語や日本語が通じないお客様への対応に課題があった。
ジェスチャーでの接客は可能だったが、細かなメニュー説明や雑談ができず、オーダーが単品で終わってしまうことも多かった。特に「昆布〆」や「西京焼き」といった日本特有の調理法を説明する際には、言葉の壁を越えることができなかった。外国人客にとってはメニューの内容がわからず、安心して注文できない状況が続いていた。ドリンクの方を指差して日本語で「次は何にしますか?」とジェスチャーつきで尋ねるのが精一杯だった。虎ノ門横丁は外国人観光客の来店率が高いエリアだが、言葉の壁を越えて商品の魅力を伝える手段がなく、インバウンド需要を十分に活かせていなかった。
AI導入内容
ポケトークの導入と活用フロー
ソースネクストのAI翻訳機 「ポケトーク」 を導入。外国人のお客様がいらっしゃった際、まず日本語で話しかけてみて、問題なく喋れる方でしたらそのまま日本語で対応し、少し返答に困っていそうだったり、完全に日本語が話せなかったりする場合はポケトークを使うフローを確立した。
英語も日本語も通じないときは、ポケトークの画面を見せて、国旗から自分の出身国を選んでもらい母国語でコミュニケーションを取る。イタリア語、スペイン語、フランス語、韓国語、中国語など、多様な言語に対応できるようになった。特に「昆布〆」や「西京焼き」といった日本特有の調理法を説明する際には、ポケトークが大きな力を発揮している。
店頭プロモーションへの応用
店舗の前で「17:00から19:00まではハッピーアワーでドリンクが半額です」とポケトークの英語音声を流す施策も試した。海外旅行先で母語が耳に入ると嬉しくなる経験を活かし、慣れない場所での安心感を演出した。実際にこの案内に反応して来店してくれたお客様もいらっしゃった。僕らが海外に行く時も同じだと思うのですが、慣れない場所で自分の母語がポンと耳に入ってきたら、ちょっと嬉しくなりますし、無意識に聞いてしまう。実際にその案内に反応してくださったお客さんもいらっしゃいました。
接客での具体的な活用
メニューの説明だけでなく、魚の種類やアレルギー情報、調理法のこだわりなども母語で伝えられるようになった。特に「昆布〆フィッシュバーガー」の「〆(しめ)」という概念を説明する際には、ポケトークが大きな力を発揮している。具沢山で大人気の昆布〆フィッシュバーガーの魅力を、言葉の壁を越えて伝えられるようになった。
After
ポケトーク導入により、delifuciousは以下の成果を達成した。導入から2ヶ月で、外国人客からの口コミが増え、週末の来店数が導入前比20%増加した。
オーダー数1.5倍増加
母語でコミュニケーションが取れると場が和ぎ、お客様側も注文しやすくなった結果、オーダー数は1.5倍ほど増えたという。食事を召し上がられて帰り際に、スタッフ全員に挨拶してくれる客も増え、良い時間を過ごしてもらえている実感がある。雑談の流れで追加のドリンクやサイドメニューも注文してもらえるようになり、客単価の向上にも寄与している。
イタリア客の感動体験
つい最近イタリアの方が何組かいらっしゃった際、ポケトークからイタリア語が飛び出した途端に驚き喜んでくださった。母語で「どこから来たんですか」「旅行ですか」など雑談ができるようになり、接客の楽しさが増した。スタッフは「ポケトークを使うのが楽しくてしょうがない」と、延々とコミュニケーションを取っている様子も見られる。他の店舗からのヘルプスタッフも興味を持ってくれ、スタッフ全員にとって欠かせないツールとなっている。
スタッフ間コミュニケーションの向上
チラシや張り紙のアイデア出しにも活用し、「新発売!」「試してみませんか?」などの簡単な表現を日本語で話しかけ、翻訳された英語を取り入れている。翻訳履歴が残るため、他のスタッフが見た時にも役立ち、接客中に「なんだっけあの表現…」と思い出せなくても辿ることができる。ポケトークがあることで「貪欲にやりたいことが増えていく」とスタッフのモチベーションも向上している。
多言語対応の自信向上
スタッフは外国語での接客に自信を持てるようになり、積極的に外国人客とコミュニケーションを取るようになった。言葉の壁を感じずに接客できる環境が整い、店舗全体のサービス品質が向上している。外国人客からの口コミやSNS投稿も増え、新規客獲得にもプラスに働いている。虎ノ門横丁全体の多言語対応推進の一環として、delifuciousの取り組みは他店舗のモデルケースにもなっている。特に「国旗を選んで母国語で話せる」というポケトークの使いやすさは、外国人客からも高評価を得ている。今後はポケトークを使った多言語の店頭プロモーションをさらに強化し、虎ノ門横丁の「和バーガー」の魅力を世界に発信していきたいと考えている。特に「西京焼きの最強バーガー」は、日本の伝統的な調理法を活かした独創的なメニューであり、多言語でその魅力を伝えることで、さらに多くの外国人客に知ってもらいたいと語っている。ポケトークの導入成功を受け、虎ノ門横丁内の他店舗でも多言語対応の動きが加速しており、delifuciousの取り組みはエリア全体のモデルケースとなっている。スタッフは「ポケトークがあれば、世界中のお客様とコミュニケーションが取れる」と語り、接客の楽しさが増したと語っている。言葉の壁を越えて、日本の食文化を発信する喜びを日々実感している。今後もポケトークを活用し、世界中のお客様に「和バーガー」の魅力を届け続けたい。虎ノ門横丁の顔として、多言語接客のモデル店を目指す。
公開日: 2023年11月17日
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