台所ようは:AI電話予約で少人数運営の電話負担を半減、月商10%向上

2〜4名で運営する古民家おばん菜店がAI電話予約サービスを導入。月150件の着電のうち5割以上を自動化し、調理・接客に集中できる環境を実現。月商は10〜15%向上。

+10 %月商向上
数値の信頼性
公式出典あり
画像AI

この事例のポイント

導入効果
+10%月商向上
業種
飲食業

Before

「台所ようは」は福岡県福岡市中央区大名に所在し、築50年の古民家を改装した温かみのある空間が魅力のおばん菜料理店である。農家から直接仕入れた旬の野菜を使った郷土料理や鍋料理を提供し、「毎日食べたくなるごはん」をテーマに心と体に優しい料理を届けている。店内はBGMをかけない静かな空間で、来店客の会話や料理を作る音が響く、まさに「台所」のような居心地の良さが特徴だ。定番メニューの「だし巻き卵」や「おばん菜の盛り合わせ」は、地元の常連客から観光客まで幅広く支持されている。

同店は2〜4名の少人数で仕込みから営業までを一貫して運営しており、スタッフ1人1人が多岐にわたる業務を担う必要がある。しかし、電話による予約受付が大きな負担となっていた。仕込み中に電話がかかってくると、その度に手を止めざるを得ず、作業の進行が著しく遅れる状況が日常化していた。特に19時〜20時の満席に近いピーク時には、電話に出られないことが頻発し、予約の機会損失につながっていた。スタッフは「電話対応の時間がもったいない」と感じながらも、予約の取りこぼしを防ぐために必死に対応する日々が続いていた。

さらに、BGMをかけない店内では電話の鳴り音が響き渡り、来店客の会話や料理を作る音だけが響くべき空間の雰囲気を損ねてしまうという課題もあった。忙しい時間帯に無理に電話に出ても、余裕を持った対応ができないことから「電話対応が悪い」というクレームに発展することもあり、電話応答の難しさを強く感じていた。特に連休明けや週末前には予約電話が集中し、スタッフの精神的ストレスも大きくなっていた。

AI導入内容

IVRy「AI電話予約サービス」の導入

2024年3月、同店は対話型音声AI SaaSである IVRy(アイブリー)の「AI電話予約サービス」 を試験導入した。導入の決め手となったのは、既に利用していたリクルートの予約管理・台帳アプリ「レストランボード」との連携が可能だった点である。新たに複雑なシステムを導入することなく、既存の予約管理フローに組み込めることが大きな魅力となった。初期費用ゼロ、月額2,980円〜という低コストも、小規模店舗にとって導入しやすい条件だった。

システムの仕組み

AI電話予約サービスは、予約を希望する顧客からの電話にAIが自動応答し、以下のフローで予約受付を完結させる。

  1. 予約日時・人数のヒアリング:AIが自然な会話で必要事項を伺う
  2. リアルタイム空席確認:レストランボード上の空席枠を自動参照し、予約可否を判定
  3. 予約確定と自動登録:空席があれば名前を伺い、予約を確定。レストランボードに自動反映
  4. 代替案の提示:希望時間に空席がない場合は、前後の時間帯や翌日の空席を提案
  5. SMS自動送信:予約完了後、顧客に予約内容と店舗情報をSMSで自動送信

このシステムにより、24時間365日予約受付が可能となり、営業時間外や連休明けの予約集中時にも対応できる体制が整った。スタッフはスマホやPCから着信内容を確認でき、必要な電話のみを人が対応する効率的な運用が実現した。

導入前の懸念と実際の受け入れ

導入前は、30代〜50代を中心とした同店の客層がAI応答の電話を受け入れてくれるかという不安があった。しかし、実際に導入してみると、常連客から「最初はびっくりしたけど、結構正確に対応してくれてたよ」「ちゃんと予約できてるんだね」といった声を多数いただき、特にネガティブな反応はなかった。AIの普及が進んでいることもあり、顧客全体の抵抗感は少なかった。年配のお客様の中には、機械音声に対して戸惑われる方もいるが、予約が成立していない場合は店側から折り返すフォロー体制を整えることで、取りこぼしを防いでいる。

After

AI電話予約サービスの導入により、台所ようはは以下の定量的・定性的な成果を達成した。

電話予約の5割以上を自動化

月間約150件あった着電のうち、5割以上の予約電話をAIが自動対応することに成功した。これにより、スタッフが電話に出るために調理や接客を中断する回数が大幅に減少し、目の前の業務に集中できる環境が整った。特に仕込み中の電話対応が減ったことで、作業効率が向上し、ストレスも軽減された。スタッフは「電話対応の時間が減って、本当に助かっている」と実感している。

月商が平均10〜15%向上

電話対応による機会損失(予約の取りこぼし)が解消されたことで、月商が平均10〜15%向上するデータが確認された。営業時間外でも予約を受け付けられるようになったことで、特に連休明けなどの予約集中時に効果を発揮している。以前は電話に出られずに断念していた客層からの予約が増え、売上機会が拡大した。

業務負担と管理工数の削減

導入前は電話予約を受けた際、手書きでメモを取り、後からレストランボードに手入力するという二度手間のオペレーションが必要だった。AI連携により、予約情報が自動で台帳に反映されるようになり、入力の手間とヒューマンエラーのリスクが同時に削減された。ダブルブッキングの心配もなくなり、予約管理の精度も向上した。

接客品質の向上

「電話に出なければいけない」というストレスから解放されたスタッフは、料理作りと来店客との会話により多くの時間を割けるようになった。結果として、接客の質が向上し、来店客の満足度向上にも寄与している。BGMをかけない静かな空間で、電話の鳴り音が響くこともなくなり、求めていた雰囲気を保てるようになった。常連客からも「最近、スタッフさんの対応がより丁寧になった気がする」という声をいただくようになった。

台所ようはの事例は、大規模チェーンではなく2〜4名の小規模店でもAI導入が効果的に機能することを示す好例である。少人数運営の飲食店にとって、電話対応の自動化は「人件費削減」という側面だけでなく、「サービス品質向上」と「売上機会の拡大」という複合的な価値を生み出す重要な施策となり得る。今後もAI電話予約サービスを活用しながら、古民家の温かみある空間とおばん菜の魅力をさらに多くの客に届けていきたいと考えている。

公式出典あり この事例の効果数値は、企業のプレスリリースまたは公式発表に基づいています。 出典を確認

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公開日: 2024年10月8日

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